Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

電撃文庫

アクセル・ワールド〈4〉蒼空への飛翔 (電撃文庫) [感想]

チユリがダスク・テイカーの仲間になってしまうという凄い引きからだったので、どうなることやらと不安と興奮の板挟みにあっていたが、収まるところに収まった。 友との絆。 タクムとの絆を確かめ合って、乗り越えてきたハルユキだけれども、チユリに裏切ら…

アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)〈5〉 (電撃文庫) [感想]

最終巻。 佳境に入っていたのは察していたけれども、実感としてはもう終わってしまうのかという気持ちが大きい。数学の要素を取り入れた面白い作品だっただけに残念。 さて、物語はアンチリテラルとして覚醒した誠一と、災厄の数に深く関わるクリフォトと呼…

アイドライジング!〈4〉 (電撃文庫) [感想]

年末に入りアイドライジングもシーズンオフに入ったことで、モモたちはオフを利用して保養地である箱根の温泉にやってくる。そこに他のアイドルもやってきて、一緒に羽を伸ばすことになるが、新人賞をかけて急遽大晦日に特別試合が組まれてしまい――。 エリー…

アンダーランド・ドッグス (電撃文庫) [感想]

地下都市に消えた脱獄囚7人。それぞれには賞金が賭けられており、これを狙って脱獄囚をつかまえようとするハンターが描かれる。けれども、明確な主人公がいるのかというと、そうでもない。 群像劇。 お互いの置かれた状況から、出合ったり間接的に関わったり…

オズのダイヤ使い (電撃文庫) [感想]

月刊少年漫画という印象が強かった。 宝石がエネルギー産業として人々の生活に役立っているという独特の世界観。その中には宝石を動力としたロボットがあり、主人公はある目的のために旅を続ける宝石職人。 あらすじを読まないで読み始めたので、まずは口絵…

ご主人様は山猫姫〈9〉帝国崩壊編 (電撃文庫) [感想]

この作品は裏切らない。展開は王道でありきたりと言えばありきたりなのだろうが、それを確実に描いてくれる著者は流石だ。作中の登場人物が生き生きとしているので、展開が分かってもキャラクターがどのような行動を取るのかを想像させてくれるのだ。 伏龍と…

新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉 (電撃文庫) [感想]

魔術が関わってくる作品だけに、ヨーロッパならイメージとも合致するが、アメリカと魔術は結びつかないのでこれまで登場することはないのだろうと思っていたが、シリーズもここまで長くなると世界を巻き込んでくる。ハワイまで上条さんが出張ることになろう…

はたらく魔王さま!〈4〉 (電撃文庫) [感想]

今日も働く魔王様。マッグが新装開店のために店舗改修をすることになり、家計は逼迫しているというのに仕事が無い。加えて、アパートも改修工事をすることになり住むところもない。そんなとき、大家から伸ばされるの救いの手は、親戚の海の家で住み込みの短…

アトリウムの恋人〈3〉 (電撃文庫) [感想]

著者の持ち味は頭脳戦や気持ち悪く緊迫感のある心理描写だけれども、アトリウムは少し異なったアプローチをとっているので、内容がドロドロしていなくて明るい。テーマを読み取れたときに、なるほどね納得できるが、ゲーム性を求めて読んでいる人からすると…

スイート☆ライン〈4〉ユニット結成編 (電撃文庫) [感想]

三巻から間があったので、てっきりもう出ないのかと思っいただけに嬉しい。とはいっても、やはり予想通り次の五巻で完結するとのこと。好きなシリーズが終わってしまうのは残念でもあり、中途半端で終わらないで完結させるところは素晴らしいですね。 ユニッ…

ソードアート・オンライン〈9〉 (電撃文庫) [感想]

アリシゼーション編。 異世界にいるキリトが唐突に描かれる。ユージオとアリスという幼馴染がいて、村で与えられた仕事に邁進する毎日。そこにはゲームやら現代やらの空気はなく、ただファンタジックな中世の世界が広がる。確かにSAOなのだけれど、そこはフ…

アクセル・ワールド〈3〉夕闇の略奪者 (電撃文庫) [感想]

春がやってきて二年生に進級したハルユキたちの前に、奇妙な新入生が現れる。≪ブレイン・バースト≫のマッチングリストにも載らず、けれど現実では≪加速≫を巧みに使いこなしているように見受けられる。確証がないのでハルユキたちも手を出せずにいたら、向こ…

明日から俺らがやってきた (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 電撃文庫MAGAZINE賞作 凄く分かりやすくて好きです。 未来からやってきた二人の自分は、大学に入った後の人生について後悔しており、互いに過去の自分の選択は誤りだったと主張する。方や推薦で大学を決めた自分、方や受験で大学を決めた…

6―ゼクス (電撃文庫) [感想]

不思議な雰囲気を持つ少女と出合ったときから、山本彦馬の周りで人間が発火するという事件が起きるようになり、彦馬は容疑者として警察から疑われてしまう。そんな彼を救ったのは、特例課所属の女刑事、北林花姫。彼女は過去に世間を騒がせたシックスデイ事…

あなたの街の都市伝鬼! (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 金賞受賞作 多くの都市伝説を調べている八坂出雲が、今度調査するのは「ムラサキカガミ」と呼ばれる都市伝説。出雲が誕生日を迎えた日に鏡を見ると、その都市伝説と同じ現象が発生し、目の前に本物の「ムラサキカガミ」が現れて――出雲は…

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 銀賞受賞作 人々が年収によって管理されている世界で、地下貧民街育ちの主人公は違法パスで中流平民街にやってくるが、盗みに入った屋敷でヒロインに捕まってしまう。地下に戻されると思いきや、見逃してもらう代わりに「ウィザード&ウォ…

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 大賞受賞作 近年好かれるタイプの大賞とは異なる大賞。文章の美しさやキャラクター性に安定感といった、最近の大賞傾向よりは、戦闘兵器に荒廃した世界など、設定や世界観が際立っていた。登場するキャラクターにしても、男の子が目立つ…

ようこそ、フェアリーズ・インへ! (電撃文庫) [感想]

小河正岳さんの新作。 冒険者ラウルは逃げ足が取柄のちょっと抜けた少年。冒険者にあこがれて仕事を探すも、実績の無いラウルを雇ってくれるギルドはない。故に無一文。それでも『フェアリーズ・イン』(妖精の止まり木亭)の女将は、出世払いで宿に泊まらせ…

@HOME (2) 妹といちゃいちゃしたらダメですか? (電撃文庫) [感想]

ハートウォーミング・ホームドラマ。 血の繋がっていない倉須家の日常を描いていく物語。一巻は響の話だったが、今回は三女の芽々子を中心に物語が描かれていく。芽々子はスキンシップが大好きな女の子なので、響に対しても距離が近い。また、家族依存症気味…

烙印の紋章 10 竜の雌伏を風は嘆いて (電撃文庫) [感想]

いや、ややこしい。ややこしくなってきた。 メフィウスがオルバとグールの二陣営に分断された内乱の様相を呈しているわけだが、当然、これを隣国は静観しているつもりもない。エンデ、ガーベラ共に、この期に乗じてという思いが強いのか不穏な動きが目立ち始…

付喪堂骨董店〈2〉 “不思議”取り扱います (電撃文庫) [感想]

「アンティーク」と呼ばれる特殊な能力を持った品が巻き起こす不思議なお話。道具としては力があるだけで、それを使う人間によって善にもなり悪にもなる。ミステリアスな空気と、ホラーを感じることができる雰囲気がたまらない。 第二章 自分 誰もが一度は考…

アクセル・ワールド〈2〉紅の暴風姫 (電撃文庫) [感想]

親と子の絆。 無駄がないというのが第一印象。<加速世界>で必要になってくるであろうポイント集めを圧縮して、既にシルバー・クロウが強くなった段階から始まるので非常に読みやすい。強くなる過程も大切ですが、二巻はまだそのときではないですし、この作…

付喪堂骨董店 “不思議”取り扱います (電撃文庫) [感想]

不思議な力が宿った品物”アンティーク”にまつわる物語。 付喪堂骨董店~FAKE~には、世にも珍しい商品が並んでいるのだが、そのほとんどは何の力も持たない偽物。けれど、稀に本物が紛れ込んでくるからオーナーの目利きはいいのか悪いのか。 偶然を操作する…

アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)〈4〉 (電撃文庫) [感想]

雪名と誠一をくっつけようと変に気を利かせた結果、東京内戦の跡地へ冬の肝試しに行くことになったのだが、そこで災厄の数と出会ってしまう。漆黒に包まれた少年カラス、どうやらアンデレとは因縁があるようで……。 零。 いつかは登場すると思っていたけれど…

青春ラリアット!!〈3〉 (電撃文庫) [感想]

相変わらずバカばっかりだな、そんな貴方たちが大好きです。 黒木がメインのお話だったけれども、この男をメインに据えたらそれはもう楽しくなっちゃう。思わず表現が軽くなっちゃうくらい楽しくなっちゃうよ。黒木、カレー食べすぎ。胸を張ってならぬ、腹が…

僕と彼女のゲーム戦争〈2〉 (電撃文庫) [感想]

現代遊戯部の一員となった岸嶺健吾は、生徒会長と変態教師とともに日夜ゲームの腕を磨いていた。しかし、JGBCのチーム戦に出場するには部員が一人足りない。そんな中で、校内にマイコントローラを持ち歩くほどのゲーム好きを見つけるのだった。 四人目のメン…

魔法科高校の劣等生〈4〉九校戦編〈下〉 (電撃文庫) [感想]

九校戦編。 新人戦が始まって、一年生が輝くときが来ましたが、そんな中で一際異質だったのはやはり達也だろう。エンジニアとしてCADの調整をする裏方に回りながら、ここまで注目を集めるとは。達也が組み込む革新的な術式の数々に毎回のように驚かされる先…

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫) [感想]

第15回電撃小説大賞 大賞受賞作 仮想世界が現実に普及した近未来。脳をネットに繋ぐ「ニューロリンカー」は生活に欠かせないものになっていた。主人公は太っていることや後ろ向きな自分にコンプレックスを抱える少年、ハルユキ。いじめられっこのハルユキは…

七姫物語 (電撃文庫) [感想]

七人の姫が織り成す物語。 七つの都市に七人の姫在り。王族が揃って亡くなったことで、王の血を引くという姫君を七つの都市それぞれが擁立し始める。その中の一人である、七宮カセンに選ばれたのは九歳の孤児カラスミだった――。 カラスミを姫に担ぎ出したの…

ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫) [感想]

仮想と現実の繋がりをより色濃く印象付けられた。 作品として仮想と現実の希薄さというのはこれまでも語られてきて、仮想が現実になったときの恐怖も語られてきたけれども、その二つの要素について違うアプローチで向き合っていた様に映った。 キリト視点で…