電撃文庫
法王庁の特務組織である奇跡認定局が動きだすことになるが、彼らは瑩国を混乱させるために議員や貴族を無差別に暗殺していくことを企む。要人が次々と暗殺されていく中、アルトとフォグにまで暗殺の手が忍び寄る。 アルトの成長。 これまで、戦うこととは一…
世界最高峰の企業、天子峰。その幹部採用試験が行われると聞き集まってきた天才たちは、一次試験をパスして閉鎖都市に放り出される。そこは自衛権以外が認められない無法地帯だった――。 基本的人権なんてものは保障されないわけですが、保障されていないのは…
スポーツ戦争。 全世界がしのぎを削るスポーツの祭典、テクノピック。スポーツの祭典とは言えど、そこは各国の思惑が入り混じるパワーバランスを図るための代理戦争に他ならない。「資本企業」の航空PMCに所属する少女が与えられた任務は、テクノピックで好…
高校入学と同時に一人暮らしを始めることになった杏花だったが、不動産屋の手違いにより借りたはずの家を出て行かなければならなくなってしまい、途方にくれる杏花。しかし、そんな彼女の隣に住んでいた少女から、私の家に住めばいいと救いの手が差し伸べら…
伊佐見遙彦はキリサキ魔と呼ばれる連続殺人犯と思われる少女と出会い、心臓を一突きにされ殺されてしまう。しかし、目覚めた遙彦は何故だか生きており、殺されても死なない不死者になっていた。 ヒロインの彼方は切り裂く快楽を止められないという、切り裂き…
全国の魔法科高校が集まり競い合う競技大会、通称「九校戦」。第一高校も当然参加することになるが、遠征メンバーは基本的に一科生で構成される。そんな中に、CADの調整を行う技術スタッフとして唯一、二科生の司波達也も選ばれることに――。 面白くなってき…
最強の吸血鬼である暁古城と、彼を監視するために派遣された剣巫の姫柊雪菜。今回は第一真祖の貴族が登場したことで、古城の周りを騒々しくすると共に、テロリストが起こす事件に巻き込まれていく。 誰もが分かっていたけれども、雪菜の血を吸うことで一体の…
容赦ない。主人公は常に命を懸けて全力で戦いますし、少女たちは血まみれになりながら戦います。作品の持つ硬質な雰囲気を壊さないように、光と闇を丁寧に描いてくれているので好感が持てる。 四賢人。 ここまで、ガストレアと人類の生き残り戦争を蓮太郎を…
ファントム・バレット編。 《死銃》の正体に迫る下巻。仮想世界での死が現実世界にも反映されるという事件が暴かれていくのだが、そのトリックに背筋が凍った。キャラクターの台詞から状況を想像して、シノンと同じく恐怖した。冷や汗が出る。 これ以上の犠…
ファントム・バレット編。 ゲーム内で撃たれた男が現実世界で死亡するという事件が発生。そんなことが本当に起りえるのか。仮想課から調査の依頼を受けたキリトは、事件に関係する<死銃>と呼ばれるプレイヤーと接触を図るべく、銃と鋼鉄のVRMMO<ガンゲイ…
魔王と勇者が育児に奔走。 すっかり日本の生活に慣れてしまった魔王さまは、日夜ファーストフード店でアルバイトに励むのだけれども、そこに異世界から赤ちゃんがやってくるから大変。アラス・ラムスと名乗る赤ちゃんに四苦八苦する真奥。しかも、真奥のこと…
こまけぇことはいいんですよ。 楠木統十郎は気がついたら死んでいた――。自称、高次元生命体の猫耳ロリが言うには、己の存在をアノマリーというバグに世界ごと飲み込まれてしまい、アノマリーを倒さないことには永遠と死んだままらしい。猫耳ロリのミスで被害…
エリザベス予選。 あとがきの解説が何とも言い得て妙でした。アイドライジングというエンターテインメントを主軸にしながらも、同時にアイドルたちの日常エピソードを楽しむ学園祭も盛り込んでいるし、オペラ・オービットの四人が次への伏線を抱えていたりと…
フォト良かったですね。 不幸な境遇からなので幸運とは言えないかも知れないけれど、選んだ国が良い国で良い人が沢山いたのは幸運でした。大金持ちになるのもそうですが、写真のことを勉強していつの間にか写真屋さんになるという流れは綺麗。 キノやシズた…
今までの物語が怒涛の勢いで繋がっていく流れに、読み終わったときに充足感に包まれました。仮想世界を動き回るキリトたちと共に、読み手も作品の世界に思考だけでもダイブしていたので、そこから戻ってきたときの高揚感は気持ちが良い。純粋に作品を楽しん…
蘇るエンジェル・フィックス。 序盤の話のまとめ具合から短編集かと思っていたら、あれよあれよと話が続いていくのは面白い感覚だった。それぞれの出来事は独立もしているのだけれど、根元では繋がっている。自然な繋がりで違和感無く読ませる文章は流石。 …
おっぱい村。 フローレイティアさんどうしちゃったんですか……。豪胆なお姉さまかと思っていたら、酔ったときは泣き上戸とは、凄まじい破壊力。クウェンサーにしなだれかかるミニスカサンサさんが可愛らしすぎました。 姉属性から妹属性に。 酔った勢いでクウ…
群像劇。 二つの事件が同時進行的に発生し、それを登場人物たちが追っていく。それぞれにメインとなるキャラクターがおり、彼ら彼女らを中心に物語りは進む。二つの事件は基本的に独立しているので、キャラクターたちがクロスするだけかと思ったら、最後で繋…
虚数「i」。 北海道旅行に来たはずが、旅館の近くに飛行機が墜落して化け物まで現れる。事件に巻き込まれていく主人公たちと、どうしても災厄の数の力を借りるしかなかった適役の物語。どこまでも「i」をつき、いつまでもキミを「i」してる。 恋とは何なのだ…
東京をあきらめない。 現実の東京を舞台に、魔王を倒すゲーム「東京スフィア」が開催される。主人公たちもパーティーを組んでこれに参加するのだが、徐々に現実と仮想の境界が分からなくなっていく。 ゲーム参加者は予めランダムで職業が割り振られる。職業…
ギル・メフィウスとして戻ってきたオルバ。 物語は西方からメフィウスへと舞台が移るわけだけれど、オルバが得てきたものとはなんだったのか。自らのために戦ってきたオルバが、改めて皇太子として周りを背負い込んで戦う決意を固める。そこで恐怖するオルバ…
短編集。 普段はスポットが当たらないキャラクターの視点で、これまでの物語を振り返っていく、回想していくような構造になっている。そのため、一人称は新鮮でしたし、脇役からの視点でもあるので、周りからはそう見えているのかと新しい発見がありました。…
アルヴヘイム・オンライン。 「ソードアート・オンライン」から現実世界へと帰ってきたキリトだったが、ゲームをクリアしたにも関わらず、アスナが目覚めることは無かった。「アルヴヘイム・オンライン」に僅かな手がかりを見出したキリトは、眠ったままのア…
どうやって話を続けるのかと思ってたら、ゲームが攻略される前の物語が描かれる短編集となっている。短編集というと、どれか一つ自分の好きな話が見つかって満足した、ということが多いのだけれど、この作品の凄いところは全ての話が面白いということ。 飽き…
短編集。 これまでの物語を補完するように、作中でもたびたび語られていた「圏内事件」、伝説の聖剣《エクスキャリバー》を獲得するまでを描く「キャリバー」、SAOデスゲーム最初の数日間を描く「はじまりの日」の三編で構成される物語となっている。 シノン…
アドレス交換。 上条さん、一方通行、浜面が冒頭からアドレス交換しちゃってます。それぞれに主人公をやっていた三人のヒーローが一堂に会してアドレス交換しているのだから、何だか面白い。敵対したこともある三人なので、顔を突き合わせてケータイ操作して…
まず、冒頭で通貨の話をさせて欲しいのだけれど。デノミネーションを行なっているので通貨価値は百年前と変わらない、というような記述があるが、それを読んで著者は本当に未来を想定して書いているのだなと言うことが窺えてよかった。 百年も経てばそれなり…
円馬佐那が女だということがバレてしまった。 千光生徒会の原犀斗は、正義を重んじるあまり正義に寄生する“完璧常人”。佐那の秘密を知った彼は、全校生徒を巻き込む『千光大会議』で佐那の退学を要求するが、そこに佐那の親友である理子が立ちふさがる。 お…
未来を科学する。 特異領域理論により絶対だと思われていた物理法則は瓦解した。無から有が生み出せるようになり、政治経済の枠組は一変。世界のパワーバランスが崩壊したことで、日本が超大国になり平和が訪れた。 そんな世界を舞台に自称天才、無期停学中…
安定して面白い。相変わらずの登場人物の多さだけれど、物語が破綻しないのは流石。本来なら脇役の脇役、端役であっても見せ場を作って世界を広げているのはやはり素晴らしい。 今回は戦略を駆使した集団戦闘で魅せるというよりも、次へ続く布石を打っていた…