Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

ファンタジー

銀の十字架とドラキュリア (富士見ファンタジア文庫) [感想]

吸血鬼であるルシュラが魅力的。 主人公である緋水の前に突如としてやってきて、下僕にすると言い張る。尊大な性格は如何にも吸血鬼らしいのだけれど、肝心の緋水には吸血鬼のあらゆる能力が効かない。もちろん、吸血しても眷属にすることは出来ないし、魔眼…

グロリアスハーツ2 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

完結。 あまり売れなかったのかしら、打ち切り感に包まれて残念ではありますが、上手くまとめていたと思います。終わり方は、駆け足に展開を何個も諸略しつつ飛ばしたのでしょうが、著者の考えていたことは出来ていた印象で、明るく終われたのは良かった。 …

マグダラで眠れ (電撃文庫) [感想]

支倉凍砂さんの最新作ということで購入。著者名でこれだけ安心して買えてしまう作品というのも、実は珍しい気がします。期待度は最初からかなり高かったわけだけれど――。 フェネシスの可愛らしさにやられた。 聖歌隊からの監視役として、クースラたちを見張…

ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング (電撃文庫) [感想]

アンダー・ワールドとは。 その疑問にたどり着く切欠をくれるのが、キリトの行方を独自に追うアスナだ。病院に搬送されたはずのキリトが、該当の病院にいないことが分かり、それではどこにいるのかと奔走する。まあ、当の本人は仮想世界の住人となっていたわ…

アクセル・ワールド 6 浄火の神子 (電撃文庫) [感想]

災禍の鎧を使用したシルバー・クロウに対して、純色の七王から下された裁定は、一週間以内に災禍の鎧の浄化を行うこと。出来なければ、加速世界で賞金首となってしまうので、何としても浄化したいが――。 随分と丁寧に一週間を描いていくのだな、と思っていた…

創世の大工衆(デミウルゴス) (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

ファンタジー世界での大工をテーマにした作品……なのだけれど、タイトルやあらすじから想像していたよりも大工が大工していないというのか。もっと詳しく現代の手法とかを入れ込みつつ、建築に励むのかと思いきやそうでもなかった。これなら魔法ありきで何で…

クロス・エデン1 魔法王国ミシュリーヌ編(前) (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

MMORPG「クロス・エデン」は、高性能AIによってキャラクターの言動がリアルだと評判のゲームだった。主人公はクロス・エデンをプレイしながら、ゲームの矛盾に気付き、現実世界とゲーム世界を行き来しながら、謎に迫る。 良くあるMMORPGモノかと思ったのだけ…

七星降霊学園のアクマ 01 グラトニー・シールド (角川スニーカー文庫) [感想]

フハハハハハ。 良いですね黒猫の魔王。そのキャラクター性にやられてしまう。尊大に振舞っているのに可愛らしく、大真面目に脅し文句を言うのだけれど、その内容がこれまたファンシーだからむしろ和んでしまう。 天使を召喚する二つの術式が混ざった結果、…

不完全神性機関イリス2 100億の時めぐる聖女 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

氷結鏡界のエデンとは違い、ハイテンションラブコメの印象がより色濃くなっていた。バトル含めた伏線も描かれはするのだけれど、総頁の半分以上をラブコメに使っている。しかも、後半に待っているシリアス展開とバランスを取れているのが素晴らしい。 作品同…

ドラゴンライズ 3 (ガガガ文庫) [感想]

重力操作で跳躍し、穂先拡張で剣の質量を増大させ、巨剣片手に竜に挑む。相手となる竜は戦えば雷やら炎やらの特性があるし、人語も喋るしで物語には深みが出る。剣と魔法のファンタジーとしてよく出来ていると思いますし、大好きな世界観。 正直、惜しいなー…

デーゲンメイデン 1.台場、両断 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

長い年月をかけて異能と人格を得た伝説の武器、Dアーム。絶大な力を持つが故に国に管理されているDアームだけれど、このDアームを使って犯罪を犯す集団もいる。主人公はそんな無法者を狩るDアーム使いで、相棒の薄緑と共に日夜任務に励む――。 と書いてみたも…

はたらく魔王さま! 5 (電撃文庫) [感想]

いや、本当になんでフリーターしてるんですか魔王さん……。 相変わらずの英語力、半端ではないですね。もっと能力を活かせる職業がある気がするのは気のせいではないよな。コミュニケーション能力もあるし、日本にいたらダメな人材だ。 加えて、フレッシュデ…

烙印の紋章 11 あかつきの空を竜は翔ける (上) (電撃文庫) [感想]

戦があるわけじゃない。最後の決戦に向けての前準備であり、政治的な駆け引きはあれど序章であり派手さがあるわけではない。けれど、最終巻の上巻として素晴らしい出来だった。 何より感慨深いのは、ギルとグールが面と向って己が矜持を示し、思いの丈をぶつ…

千の魔剣と盾の乙女5 (一迅社文庫) [感想]

光の槍(ブリュナーク)を探すために廃墟都市ゴリアスを訪れるロックたちが描かれる。ガーリャでの死闘を生き抜いたので、かなり強いパーティーになったはずだけれども、伝説の武器探索ということで地道な冒険です。 それでも地味ということではないのです。…

しずまれ! 俺の左腕 (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

主人公は学校を歩けば男女共に声をかけてくれる、いわゆるリア充な男の子。真面目で明るくて適度にモテる彼が、異世界の魔王に憑依されたことでおかしなことに。 キャラクターが好きです。 左腕に憑依した魔王からクラスメイトを守るために、友達から距離を…

テンプテーション・クラウン 4 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

心が痛い。 これまで、ゼファーの力に悩んできたアキトだけれど、彩姫の協力もあって力を消失させることに成功します。相手が自分のことを好きなのは魅了の力のせいだから……、関係を先に踏み込めないでいたのが無くなるわけで、ラブコメに拍車がかかるのかと…

アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫) [感想]

後追いで読んでいるためか、東京スカイツリーがタイムリーな話題となっていて何だか違う意味で面白い。――さて、物語は軌道エレベーターに日本のソーシャルカメラが導入されたことで、ブレインバーストの世界が拡張されるのではないかと考えたハルユキが確か…

煉獄姫 五幕 (電撃文庫) [感想]

残酷で綺麗。 物語の構成が本当に美しい。シリーズを通しての伏線が自然と繋がっていく様は、読んでいて気持ちが良いし謎が解明されていくことに心地よい高揚感が得られる。丁寧に作りこんでいるのが伝わってくるので、流石だなと納得してしまう。 ローレン…

楽聖少女 (電撃文庫) [感想]

これは面白かった。著者の持ち味を存分に出した作品とも言えるだろうし、本当に色々な意味で著者だから書けた作品。随所に散りばめられている物語の展開、台詞など、全てに杉井光らしさを見られるのが、これまた読んでいて楽しい。 二百年前の楽都ウィーン。…

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3 (講談社ラノベ文庫) [感想]

表紙の女の子は誰だと思ったらエルビアでした。 冒頭からして凄いのだけれど、ケモノ娘が可愛いの何の。発情期が来たとかで精神が不安定になっているからなのか、シンイチへの迫り具合が荒々しい。獣の本能を見たといいますか、本気で押さえつけられたら逃げ…

カンピオーネ! 9 女神再び (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

アテナとの再戦。 熱いですね。アテナはちょいちょい登場していたけれど、改めて深く物語に関わってきました。その関わり方も、中途半端ではなく全力全開、やりきった感が出ているのが良い。護堂との対決は寂しくもあり誇り高いものだった。 何より、グィネ…

クロス×レガリア 嵐の王、来たる (角川スニーカー文庫) [感想]

白鳳六家。 馳郎が白翁を受け継ぐに当たって、それまで歴代の白翁を輩出してきた白鳳六家への顔見せを行うわけなのだけれど、全ての家が外様である馳郎を良く思っていないので、これをどうやって認めさせていくのか考えるのが楽しいですし、六家の中でも権力…

六花の勇者 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

七人目の勇者は誰だ。 始まり方からして鮮烈。七人目の勇者の正体を暴いたと思ったら、更に七人目がやってきて振り出しに戻された前巻からどう展開していくのか興味がありました。それが冒頭からクライマックス。趣向を変えて、既に誰が七人目なのか分かって…

機巧少女は傷つかない8 Facing "Lady Justice" (MF文庫J) [感想]

いろり可愛いです。出番が少ないだとかは関係がなくいのです、たとえ日輪の話だとしても、いろりが可愛い。メインヒロインではないですし、準主役級でもないけれど、それでも以下略――。 雷真の許婚の件が破談になったと知るや、元気になるいろりが何とも恋す…

スカイ・ワールド (富士見ファンタジア文庫) [感想]

MMORPGダイブモノ。 ガッツリとMMORPGだなという印象を受けました。読み手に配慮してなのか情報を小出しにすることで、タイミングを上手く調節していましたが、MMORPGとはこういうものですよ、という説明が多い。職業によっての役割だったり、レイド級モンス…

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て (角川スニーカー文庫) [感想]

アンダーウッド攻防戦。 今回のギフトゲームは凶悪にして非情。勝利条件が無いので、戦うほかに道はない。巨人族と龍を相手に、真っ向から立ち向かわなければならないけれど、仮に戦ったとしても勝てる見込みはまずない。ないない尽くしで、始まりから悲壮感…

新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈4〉 (電撃文庫) [感想]

読むのに疲れた……。 端的に述べるならこれに尽きるだろうか。総頁数もあるけれど、それ以上に物語の構成にやられた。群像劇気味になるのは仕方ないとしても、新規キャラクターで視点の切り替えが頻繁に行われるので、読んでいてカメラのフォーカスを合わせる…

魔法科高校の劣等生 5 夏休み編+1 (電撃文庫) [感想]

短編集。 九高戦が終わり、夏休みと新学期が描かれる。純粋に夏休みに息抜きしている日常が描かれるので、全体的にほんわかゆったりしている印象――ただ、司波兄妹だけは別らしい……、怖い怖い。二人の絆の深さを思い知りました。 兄妹でデートをする話がある…

魔法使いなら味噌を喰え!2 (講談社ラノベ文庫) [感想]

二巻ということもあり、MISOの設定を簡略化できることが物語のテンポを押し上げていたように感じました。物語にそこまで進展はないものの、新キャラクターの登場が利いている。 個人的に本作の楽しい部分は動き回るキャラクターだと思うので、それが増えると…

ストライク・ザ・ブラッド〈3〉天使炎上 (電撃文庫) [感想]

また一体の眷属が開放され、一人の少女が古城の魔の手に……。 着実にハーレム化が進んでいますが、吸血で開放できる眷属は一人一体なので、本当に12人のヒロインが登場しそうです。今回も異能バトルは迫力のインフレ気味なので、格好良いのですが、それ以上に…