Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2011-01-01から1年間の記事一覧

図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫) [感想]

バレンタイン商戦が始まったころ、原発を狙ったテロが発生した。そのテロは、小説「原発危機」の内容と酷似しており、小説がテロの元になったとメディア良化委員会は厳しく批判。著作者である当麻蔵人を捕らえ、さらに自由な著作を規制しようと動き始める。 …

キミはぼっちじゃない! (MF文庫J) [感想]

唐突に五歳の少女リリィの子育てをすることになる主人公、稲葉悠大。最初はリリィを迷子として警察に届けるが、警察は悠大が父親であると言い切り取り合ってくれない。もちろん、リリィに身に覚えのない悠大は戸惑うが、放ってもおけないので子育てに奮闘す…

アキハバラヴァンパイアナイト 2 (MF文庫J) [感想]

こいつら、毎日を楽しんでるなー。 登場人物たちがサブカルチャーに対して理解がありすぎるといういか、愛にあふれているというか。読んでいてキャラクターの明るい感情が伝わってくる。今回は雫の所属するSSAの隊長、ギラが日本にやってきたことから、カズ…

デート・ア・ライブ3 狂三キラー (富士見ファンタジア文庫) [感想]

――やられた。最後の最後で全ての展開を掻っ攫っていった。 まずは予想していなかったと言うべきだろうか、士道の過去には何かあるとは思っていたがそれは少しずつ明かされるというか、もっと話を進めてからだと思っていたので、不意打ちを食らった気分だ。こ…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫) [感想]

八幡――、お前はそろそろ人を信じてみても良いんだよ? 部活をやるようになって少しは変わったかと思いきや、ぼっちの中のぼっちである八幡の背中には、これまでに増して寂しさと哀しさを感じずにはいられなくなってきた3巻。八幡を意識し始めた由比ヶ浜が、…

七姫物語 (電撃文庫) [感想]

七人の姫が織り成す物語。 七つの都市に七人の姫在り。王族が揃って亡くなったことで、王の血を引くという姫君を七つの都市それぞれが擁立し始める。その中の一人である、七宮カセンに選ばれたのは九歳の孤児カラスミだった――。 カラスミを姫に担ぎ出したの…

ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫) [感想]

仮想と現実の繋がりをより色濃く印象付けられた。 作品として仮想と現実の希薄さというのはこれまでも語られてきて、仮想が現実になったときの恐怖も語られてきたけれども、その二つの要素について違うアプローチで向き合っていた様に映った。 キリト視点で…

煉獄姫〈4幕〉 (電撃文庫) [感想]

法王庁の特務組織である奇跡認定局が動きだすことになるが、彼らは瑩国を混乱させるために議員や貴族を無差別に暗殺していくことを企む。要人が次々と暗殺されていく中、アルトとフォグにまで暗殺の手が忍び寄る。 アルトの成長。 これまで、戦うこととは一…

ギフテッド (電撃文庫) [感想]

世界最高峰の企業、天子峰。その幹部採用試験が行われると聞き集まってきた天才たちは、一次試験をパスして閉鎖都市に放り出される。そこは自衛権以外が認められない無法地帯だった――。 基本的人権なんてものは保障されないわけですが、保障されていないのは…

ヘヴィーオブジェクト 死の祭典 (電撃文庫) [感想]

スポーツ戦争。 全世界がしのぎを削るスポーツの祭典、テクノピック。スポーツの祭典とは言えど、そこは各国の思惑が入り混じるパワーバランスを図るための代理戦争に他ならない。「資本企業」の航空PMCに所属する少女が与えられた任務は、テクノピックで好…

桜色の春をこえて (電撃文庫) [感想]

高校入学と同時に一人暮らしを始めることになった杏花だったが、不動産屋の手違いにより借りたはずの家を出て行かなければならなくなってしまい、途方にくれる杏花。しかし、そんな彼女の隣に住んでいた少女から、私の家に住めばいいと救いの手が差し伸べら…

キリサキシンドローム (電撃文庫) [感想]

伊佐見遙彦はキリサキ魔と呼ばれる連続殺人犯と思われる少女と出会い、心臓を一突きにされ殺されてしまう。しかし、目覚めた遙彦は何故だか生きており、殺されても死なない不死者になっていた。 ヒロインの彼方は切り裂く快楽を止められないという、切り裂き…

魔法科高校の劣等生〈3〉九校戦編〈上〉 (電撃文庫) [感想]

全国の魔法科高校が集まり競い合う競技大会、通称「九校戦」。第一高校も当然参加することになるが、遠征メンバーは基本的に一科生で構成される。そんな中に、CADの調整を行う技術スタッフとして唯一、二科生の司波達也も選ばれることに――。 面白くなってき…

ストライク・ザ・ブラッド 2 (電撃文庫) [感想]

最強の吸血鬼である暁古城と、彼を監視するために派遣された剣巫の姫柊雪菜。今回は第一真祖の貴族が登場したことで、古城の周りを騒々しくすると共に、テロリストが起こす事件に巻き込まれていく。 誰もが分かっていたけれども、雪菜の血を吸うことで一体の…

ブラック・ブレット〈2〉vs神算鬼謀の狙撃兵 (電撃文庫) [感想]

容赦ない。主人公は常に命を懸けて全力で戦いますし、少女たちは血まみれになりながら戦います。作品の持つ硬質な雰囲気を壊さないように、光と闇を丁寧に描いてくれているので好感が持てる。 四賢人。 ここまで、ガストレアと人類の生き残り戦争を蓮太郎を…

図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫) [感想]

昇任試験から始まる第三弾。 図書隊に入隊して一年十ヶ月が経過すると昇任試験を受ける資格が与えられる。同期である郁、手塚、柴崎の三人も資格を得られたのだけれど、どうにも雲行きが怪しい。試験の一ヶ月前に手塚に呼び出された柴崎は実技テストのコツを…

しゅらばら! 2 (MF文庫J) [感想]

相変わらずニセ彼氏を演じ続けている主人公。 屋上では早乙女と弁当を食べ、鷹奈には修行に連れ出されて胸を押し付けられる、真愛にはスク水メイド姿でブルマについて質問される。三人に振り回される一大がいました。 声優の参考のためにと、エロ本を買いに…

問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫) [感想]

タイトルから想像していた物語とは違って面白かった。てっきり、異世界の住人が現実の日本などへやってくる話かと思っていた。そうではなくて、箱庭と呼ばれるファンタジー世界に異世界の住人たちが招待されるという物語だった。 箱庭にはコミュニティがあり…

火の国、風の国物語12 傑士相求 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ついにアレスとジェレイド手を組んだ。 武力のアレスと、知略のジェレイドが結びついたら他に勝てるものはいない。これまでの出来事で成長をうかがわせるアレスは、悩んだ末に大きな選択をするわけだけれど、そこにジェレイドを巻き込むのだから面白い。 考…

ソードアート・オンライン(6) ファントム・バレット (電撃文庫) [感想]

ファントム・バレット編。 《死銃》の正体に迫る下巻。仮想世界での死が現実世界にも反映されるという事件が暴かれていくのだが、そのトリックに背筋が凍った。キャラクターの台詞から状況を想像して、シノンと同じく恐怖した。冷や汗が出る。 これ以上の犠…

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) [感想]

郁の両親が職場に来るというのだから大変。戦闘職ということを隠している郁は、本当の仕事を両親に知られるわけにはいかないので、代わりに苦手な図書館業務をしている姿を見せようとするのだけれど……。堂上班と柴崎の連係プレーが素晴らしい。 とてもじゃな…

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ4 (MF文庫J) [感想]

妹と血が繋がっていないことばバレてしまったけれど、相変わらずのスルーっぷりで秋人の周りが激変するわけではない。小説家として寮長して、生徒会のメンバーとして仕事をする秋人。けれど、疲労がたたったのか倒れてしまう。 看病するヒロインたちが可愛ら…

ココロコネクト ニセランダム (ファミ通文庫) [感想]

新入部員に迫る「ふうせんかずら」の影。ニセランダムということで文研部員たちの偽者が現れ、これまでの信頼関係を崩そうとしてくるのだけれど、いつもとはアプローチの仕方が違う。というのも、今回は「ふうせんかずら」が動いているわけではない。 宇和千…

くずばこに箒星 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

第10回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞受賞作 グレードチェア制度という一風変わった序列システムが導入されている高校、了星学園。中でも、学園上位6位まではチェア・オブ・シックスと呼ばれる特別な存在で、主人公の福山英知は2ndチェアの位置にいた。日…

カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

下巻。 護堂さん何をやってらっしゃるんですか。「少年」の能力を使って加護を与えていくわけだけれど、これまではエリカだけにしか加護を与えたことがなかったのが、今回は女性キャラクター全員が対象になっているので、凄いことになっている。 いっそ清々…

嘘つき天使は死にました! (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

第10回スーパーダッシュ小説新人賞 特別賞受賞作 小説家志望のネガティブな青年である夏彦は、ある日空から降ってきた天使に出会う。出来るだけ関わらないようにするも、天使は絡むのを止めてくれない。根負けした夏彦が付きまとう理由を問いただすと、どう…

テンプテーション・クラウン 3 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

ラースさんの策謀が止まりません。 破滅の王冠でもある彼女だけれど、アキトを自分のモノにしようとルヴィと彩姫に意味深なことを言い放ってみたり、かと思ったら一歩引いて、不意に前に出てくる。ラースがアキトのことを考えながら戦うことからも、本当にア…

Tとパンツとイイ話 (MF文庫J) [感想]

第7回MF文庫Jライトノベル新人賞 優秀賞受賞作 朝起きたら、抱き枕と頭が融合していた。取ろうにも枕まで神経が通っているらしく、無理に取ることは出来ない。仕方なく奇抜な髪型ということで押し通して学校に登校しようとするが、幼馴染や親友に触れたら彼…

正捕手の篠原さん (MF文庫J) [感想]

第7回MF文庫Jライトノベル新人賞 審査員特別賞受賞作 明神学園野球部の篠原守は優等生でメガネで、不動の正捕手。彼を中心に、野球部のまったりとした日常が描かれていく。そんな守がバッテリーを組むのは人気者で女子にモテる綾坂真琴。けれど、真琴はある…

棺姫のチャイカIII (富士見ファンタジア文庫) [感想]

人を信じるということ。 信頼とはどういうものなのか。信頼しているからと言えば信頼関係が出来上がるのかといったらそうじゃない。一緒に過してきた時間なのかと言われても、それは情かもしれないし一概に信頼かと言われると首を捻りたくなる。 ガス皇帝の…