学園
八幡――、お前はそろそろ人を信じてみても良いんだよ? 部活をやるようになって少しは変わったかと思いきや、ぼっちの中のぼっちである八幡の背中には、これまでに増して寂しさと哀しさを感じずにはいられなくなってきた3巻。八幡を意識し始めた由比ヶ浜が、…
伊佐見遙彦はキリサキ魔と呼ばれる連続殺人犯と思われる少女と出会い、心臓を一突きにされ殺されてしまう。しかし、目覚めた遙彦は何故だか生きており、殺されても死なない不死者になっていた。 ヒロインの彼方は切り裂く快楽を止められないという、切り裂き…
全国の魔法科高校が集まり競い合う競技大会、通称「九校戦」。第一高校も当然参加することになるが、遠征メンバーは基本的に一科生で構成される。そんな中に、CADの調整を行う技術スタッフとして唯一、二科生の司波達也も選ばれることに――。 面白くなってき…
最強の吸血鬼である暁古城と、彼を監視するために派遣された剣巫の姫柊雪菜。今回は第一真祖の貴族が登場したことで、古城の周りを騒々しくすると共に、テロリストが起こす事件に巻き込まれていく。 誰もが分かっていたけれども、雪菜の血を吸うことで一体の…
相変わらずニセ彼氏を演じ続けている主人公。 屋上では早乙女と弁当を食べ、鷹奈には修行に連れ出されて胸を押し付けられる、真愛にはスク水メイド姿でブルマについて質問される。三人に振り回される一大がいました。 声優の参考のためにと、エロ本を買いに…
妹と血が繋がっていないことばバレてしまったけれど、相変わらずのスルーっぷりで秋人の周りが激変するわけではない。小説家として寮長して、生徒会のメンバーとして仕事をする秋人。けれど、疲労がたたったのか倒れてしまう。 看病するヒロインたちが可愛ら…
新入部員に迫る「ふうせんかずら」の影。ニセランダムということで文研部員たちの偽者が現れ、これまでの信頼関係を崩そうとしてくるのだけれど、いつもとはアプローチの仕方が違う。というのも、今回は「ふうせんかずら」が動いているわけではない。 宇和千…
第10回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞受賞作 グレードチェア制度という一風変わった序列システムが導入されている高校、了星学園。中でも、学園上位6位まではチェア・オブ・シックスと呼ばれる特別な存在で、主人公の福山英知は2ndチェアの位置にいた。日…
下巻。 護堂さん何をやってらっしゃるんですか。「少年」の能力を使って加護を与えていくわけだけれど、これまではエリカだけにしか加護を与えたことがなかったのが、今回は女性キャラクター全員が対象になっているので、凄いことになっている。 いっそ清々…
第7回MF文庫Jライトノベル新人賞 優秀賞受賞作 朝起きたら、抱き枕と頭が融合していた。取ろうにも枕まで神経が通っているらしく、無理に取ることは出来ない。仕方なく奇抜な髪型ということで押し通して学校に登校しようとするが、幼馴染や親友に触れたら彼…
自分の携帯電話で、その携帯の番号に電話をかけると行ける異世界――圏内を舞台に、アガシオンと呼ばれる巨大ロボットとBAGsとの戦いを描くのが本作。世界観の設定が抜群に上手い。世界を想像して楽しくなってしまう。 一巻で主人公の光宮は嘯樹の敵討ちのため…
第2回「このライトノベルがすごい!」大賞 優秀賞受賞作 幽霊を見ることが出来る主人公、結城クロ。クラスメイトだった長谷川柴音の幽霊と出会うことで、彼女を成仏させるべく心残りが無いのか問うクロだったが、柴音は心残りが無いという。クロの三姉妹と共…
マサムネ編。 スバルに振られてしまったジローは、マサムネの家に厄介になることになるのだけれども、その扱いといったらペット並み……いや、以下だった。一ヶ月という期間をベランダに設置されたダンボールハウスで過すことになっているとは――。 しかし、寝…
水遁の術。 ひたすらプールサイドで繰り広げられる少女3人の会話劇。タイトル通りに本当に泳いでない。仮にも水泳部のはずなのに、スク水は着ているというのに全く泳いでない。ましてやプールを泳がず歩くとはどういうことか。もう、とことん泳いでないよ、…
炎の剣と氷の剣。 問題児がいるわけでもないごく一般的なクラスにも関わらず、学級崩壊の足音が直ぐ近くまで忍び寄る。それを権力と正義でまとめようとする小早川さんが熱い、熱すぎる。彼女は誰よりも強く不器用で一生懸命。 校則や不正には容赦が無い小早…
凛世が可愛い。 小麦がメインのお話ではあるのだけれど、中盤辺りから絡んできた凛世が可愛らしすぎた。元々は妹が大好きで、妹と付き合うために明日太に近づいたわけだけれど、今や目的が明確に変化している。表向き妹と付き合うためだと言うが、本音では明…
東京をあきらめない。 現実の東京を舞台に、魔王を倒すゲーム「東京スフィア」が開催される。主人公たちもパーティーを組んでこれに参加するのだが、徐々に現実と仮想の境界が分からなくなっていく。 ゲーム参加者は予めランダムで職業が割り振られる。職業…
あれ、蜂須さんカッコイイ。 変態しかいないのは相変わらずなわけだけれども、蜂須が格好良いのは意外でした。今までマゾという印象しかなかったので、そんな面もあるのかと。誰よりも人に嫌いになって欲しくて、誰よりも人に優しい。美少女ゲームを語る蜂須…
外伝。 アルトの視点からでしか語られていなかったアディリシアが、ジノの視点から語られることで随分と印象が変わってくる。優秀だけれど融通が利かないというか、厳しい。そして、理不尽でちょっと変。冷たい印象を受けました。 物語はそんなアディリシア…
妹の正体が判明したので、このまますんなりと彼女を選ぶラブコメに突入するのかと思いきや、妹の影が見え隠れ。折角、臨海学校にやってきたのに、妹の脅迫電話のせいで上手く楽しめない。 女の子と仲良くすると不幸が訪れる。妹かもしれないから仲良く出来な…
ヒカルは殺されたらしい――そんな噂が学校に流され、その真意をヒカルに問う是光。友達としてヒカルのことを心配した是光だったが、例によって上手いように動かされ、またもやヒカルの約束を叶えることに。 自宅に引き篭ったまま外に出ようとしない夕雨。彼女…
第九シリーズ。 うわーむずむずするー。心臓を鷲掴みされたかのように胸が痛い。主人公が恋に悩んで何も手に付かなくなってしまう姿が青春だった。 相変わらず主人公は独特の切り口で独白する。その台詞は大抵、一気にまくし立てる様に押し寄せるので何とも…
第2の精霊をデレさせろ。 四糸乃は左手にパペットをつけ、ウサギを模した雨合羽を着るという、何とも可愛らしい精霊さん。性格のほうも大人しく、臆病で愛らしい。そんな四糸乃をデレさせなければいけないので、デートしたり、最終的にはキスしないといけな…
「フルメタル・パニック!」アナザーストーリー。最後の戦いから十数年後。 主人公は陣代高校に通う高校生、市野瀬達也。実家が土建会社を営んでいるために、PSなど機械の扱いには慣れていた。ある日、土建の手伝いでPSを動かしていると、日本ではありえない…
短編集、懐かしい。相変わらず上手いですし、読みやすい。笑い話から切ない話までバランスよく配置されております。 与太者のルール(前)(後) サバゲー同好会を作りたい者たちと、宗介がサバゲーで戦うことに。サバゲーに対して知識のない宗介は、とりあ…
比嘉財閥の御曹司である銀史朗は性格の捻くれた学生で、そんな彼を教育するために父親から送り込まれた護衛が戦場帰りの美少女、神尾紅羽。アフガン、イラク、ソマリアと戦地を渡り歩いてきた紅羽は、日本の平和には慣れていないので常識がない。 そんな紅羽…
アドレス交換。 上条さん、一方通行、浜面が冒頭からアドレス交換しちゃってます。それぞれに主人公をやっていた三人のヒーローが一堂に会してアドレス交換しているのだから、何だか面白い。敵対したこともある三人なので、顔を突き合わせてケータイ操作して…
まず、冒頭で通貨の話をさせて欲しいのだけれど。デノミネーションを行なっているので通貨価値は百年前と変わらない、というような記述があるが、それを読んで著者は本当に未来を想定して書いているのだなと言うことが窺えてよかった。 百年も経てばそれなり…
円馬佐那が女だということがバレてしまった。 千光生徒会の原犀斗は、正義を重んじるあまり正義に寄生する“完璧常人”。佐那の秘密を知った彼は、全校生徒を巻き込む『千光大会議』で佐那の退学を要求するが、そこに佐那の親友である理子が立ちふさがる。 お…
著者の新シリーズということで購入。 主人公とヒロインの掛け合いが強化された印象を受けた。その分だけ地の文での主人公の独白は抑えられていて残念な気もするのだが、文章の読みやすさは相変わらず。スラスラ読めてしまう軽い文章が著者の魅力だろう。 高…